アウェイでのオーストラリアの戦術に注目

 下の図は、前回大会のアジア最終予選も含めたオーストラリアの前方ロングパスの軌跡である。

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 前回大会では、49本と30本の前方ロングパスを使ってオーストラリアらしい攻撃を展開していた。そしてロングパスの出し先もピッチの中央に、つまり、ゴールに向かう方向が多く、フィジカルで劣る日本ににとっては正直厳しい場面も少なからず見受けられた。

 一方、今回のオーストラリア戦では、ロングパスの数は減り、さらにゴールに向かうようなパスはほとんど見られなかった。今回、アウェイチームとして戦った日本が戦術を極端に変えたように、次戦では、アウェイチームとなるオーストラリアが戦術を変え、日本に脅威を与えるかもしれない。ホームといえど、日本にとっては厳しい戦いが待っているだろう。

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