2018年ロシア・ワールドカップ予選のタイ戦で先制点を挙げた原口元気(写真:中西祐介/アフロスポーツ)

 ホームにUAEを迎えて始まったロシアワールドカップ(W杯)アジア最終予選。本田のW杯予選6試合連続ゴールで一時的に楽観ムードが漂うも、UAEアハメド・ハリルの強烈なフリーキックがGK西川の手を弾いてゴールネットを揺らし、様子が変わり始めた。

 その後、追加点が奪えないまま後半9分に同じくアハメド・ハリルにPKを決められ逆転を許すと、これまでW杯予選で無敗と縁起の良い埼玉スタジアムは異様な空気に包まれた。後半30分から、この試合で放った27本のシュートのうち約半分になる13本のシュートを放つも、再びゴールネットを揺らすことはできなかった。

 この初戦を見る限りではW杯に出る資格はないチームと言わざるをえないだろう。続く第2戦はタイをアウェイで2-0と完封。多くの決定機を作るもなかなか追加点を奪えない時間が長く、一瞬の隙を突かれてあわや同点の場面もあった。2次予選とは明らかに異なる空気の中で、いよいよ始まった最終予選、この2試合で何が起こっていたのか、データを見ながら振り返りたい。

最悪の結果と最低限の結果に残る不安

 2試合ともに日本のボール支配率は60%を超えていたが、その数字がダイレクトに結果として勝敗に反映されないのがサッカーかもしれない。初戦となったUAE戦の開始15分までに日本が放ったシュートはゴールとなった本田の1本のみ。対して、UAEのシュートは2本。ただ日本はファーストシュートで幸先良く先制点を奪った。

 その後のUAEの2つのゴールは、いずれもセットプレーで、時間帯別(15分間隔)に見ると、シュートはいずれもゴールとなった1本しか記録されていなかった。うまくやられた格好だ。さらに総シュートでは日本(27本)がUAE(10本)の約3倍の数字を残しただけに悔しさが大きく残る結果となった。

 第2戦のタイ戦では、総シュート数で日本(21本)はタイ(3本)の7倍の数字を残し、2-0で完封。本田の決定的なシュートシーンでのミス、相手GKの好プレーもあり、圧倒的な試合内容に対して最低限の結果に満足できる日本人はどこにもいなかっただろう。最終予選は簡単に勝てる試合はないと言われるが、UAEもタイも、自動的にW杯出場権を得るグループ上位2枠を争う相手ではないと思われる。簡単に勝たなければW杯への道も遠のくばかりだろう。