フル代表でも見たいと思わせる大島というタレント

 最後に今大会でのポジティブなデータにも少しだけ触れておきたい。下の表は今大会でのアタッキングサードでのパス及びシュートにつながるパスの成功率に関するランキングである。Jリーグのアタッキングサードでのパス成功率ランキングも含めてトップに大島選手の名前が挙がっている。今大会のアタッキングサードでのパス総数も2位と多く、さらには成功率もトップであることは、彼のタレントを示しているといえるだろう。

 さらに、シュートにつながった成功パスでも本数では他の選手を圧倒し、実際に3つのアシストも残している。スウェーデン戦の決勝ゴールのアシストシーンは多くのサポーターを魅了したはずだ。9月から始まるW杯ロシア大会アジア最終予選メンバーにも召集され、今大会での悔しさを晴らすピッチがすぐに準備されているわけだから、彼の活躍には期待したい。

 今大会に出場した選手のうち海外クラブでプレーしていたのは南野選手ひとりだった。これまでこの世代は国際経験が少ないとされてきた。なんとか五輪の切符を手にしたが、たった3試合の国際経験で終わった事実に危機感を持たずして今後の成長はないだろう。

 GL敗退という事実を若い選手がどう受け止め次のアクションに移すのか、しっかりと見守りたい。今大会に出場した選手がフル代表としてW杯でどれだけ活躍するのか、そこまで見て、このリオ五輪の総括を考えるべきだろう。

 そして、一方では、次大会の2020年は東京での五輪となる。オーバーエイジ枠の人選も含めて、メダルを意識したチーム作りが期待される。次世代の選手たちも覚悟を持ち、限られた時間の中で挑戦を続けて欲しい。

 次回のコラムでは、W杯アジア最終予選で活躍した五輪選手のデータを扱えることを祈って本稿を終えたい。

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