第2戦のコロンビア戦では、2失点目のオウンゴールを含め先制点も味方ディフェンスの足に当たりコースが変わる不運があった。ただ先制点を許した時間帯(コロンビアのグラフの赤枠帯)はコロンビアのシュート数が90分間で最も高かった。一方、日本はナイジェリア戦と同様に後半から数値が高くなり、2点のビハインドから追いつきはしたが、選手交代も含め畳み掛ける事が出来なかった。

 第3戦のスウェーデン戦は90分を通して日本の守備がどの時間帯も安定し、スウェーデンのペナルティエリア(PA)進入数はどの時間帯も低い数値となっていた(スウェーデンのグラフの赤枠帯を参照)。後半60分以降の選手交代でギアが上がりゴールを奪って逃げ切った形だ。

 おそらくどの試合も、前半はスコアレスで凌ぎ、後半に交代を含めてギアを上げてゴールを奪いに行くプランだったのだろうが、先制点を奪えなかったり、追いついてもその後にリードを奪えなかったことがGL敗退の分岐点になったといえる。そこには、エースとしての役割を期待していた久保選手が所属クラブの事情で急遽、登録出来なかったという想定外の出来事の影響も少なからずあったかもしれない。

結果を残すも疑問も残った途中交代のカード

 上の表は、今大会の日本のゴール・アシストをした選手の一覧である。その中で、途中出場選手(青いハイライト)が全試合で結果を残したことは、評価できるだろう。

 次に上の表は、今大会で登録された選手の出場状況をまとめたものである。まず目に留まるのが、予選ではセンターバックとして活躍しフル代表にも召集された岩波選手の出場時間がゼロだった点だろう。6月のツーロン国際大会で膝を負傷し、その回復が遅れたことに加え、同ポジションにはオーバーエイジの塩谷選手が起用されたこともあり、バックアップとして終始ベンチを温めることになった。

 ただ、そうであれば攻撃の駒を一つ増やすという選択肢もあってよかったのかもしれない。また、守備の連携では、所々でボールを見合う場面もあり、オーバーエイジ枠の起用、合流のタイミングは改めて振り返る必要があるだろう。

 さらに、途中交代起用に関しても、消極性が気になる場面があった。第2節のコロンビア戦で、あと1点を追いかける残り10分の状況で、サイドバックの藤春選手に替えて同ポジションの亀川選手をピッチに送り出したわけだが、第1節で途中交代からゴールを挙げた鈴木選手を前線に送り込むという選択はなかったのか、自力での突破を掴むために大胆な采配も見てみたかった。