W杯アジア2次予選のアフガニスタン選では、FW金崎の貪欲さが目を引いた(写真:長田洋平/アフロスポーツ)

 3月24・29日に行われた久しぶりのフル代表の試合。前回のW杯アジア2次予選(カンボジア戦)は昨年の11月、そして、国内の試合は昨年の9月のカンボジア戦にまでさかのぼる。その間、23歳以下男子代表が悲願のリオデジャネイロ五輪出場権を獲得し歓喜した一方で、本大会でもメダルを期待されていたなでしこジャパン(女子フル代表)が出場を逃し、フットボールファミリーのフットサル日本代表も4大会連のW杯出場を逃すという事態が発生した。

 改めて気付かされた、アジアで勝ち抜くことの難しさ。ただし、今回取り上げるW杯アジア2次予選の2試合(3/24 アフガニスタン戦、3/29シリア戦)は、あくまで3次予選(実質の最終予選)に進むための前哨戦という位置付け。勝って当たり前という重たい空気をどう吹き飛ばすのか、重要な試合とも言えた。

 結果は、2試合とも5対0。見事な完勝で締めグループ1位での通過となったわけだが、スコア以上の成果について、データを見ながら振り返りたい。

アフガニスタン戦で見えた金崎の貪欲さ

 まずは過密な代表戦の日程と対戦相手との実力差を鑑みて、大一番とされるシリア戦を控えたアフガニスタン戦では、新たな試みがなされた。コンディションを優先してとのことではあるが、ダイヤモンド型にした中盤の底にワンボランチで長谷部、そしてトップ下には香川ではなく清武、前線のツートップには岡崎と金崎を配置した。

 この試合、中盤の配置云々も見所ではあったが、本稿ではツートップに着目した。岡崎と同じ滝川二高出身の金崎は、足元の上手さに加え、海外修行を挟み培った貪欲さは、先輩岡崎に似た空気を漂わせる。下の表は、金崎のゴールへの貪欲さを示すシュートに関するデータである。