途中出場から試合に変化を与える選手に期待

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 先にも述べたが、今大会は多くの選手がゴールまたはアシストを記録した。上の表は、ゴール及びアシストした選手をまとめたものである。そのうち途中出場から記録を残した選手に注目してもらいたい。

 特に決勝の韓国戦では2点ビハインドの状況から、残り30分で投入された浅野が2ゴールを挙げた。準々決勝の決勝ゴールを挙げた豊川も同じく、途中出場で結果を残した選手である。この途中出場でチームに違いを生む選手の存在こそ勝利に欠かせないと言ってもよい。

 次の表は、2010年と2014年のW杯で途中出場選手のゴール及びアシストを記録した割合を示したものである。2010年から2014年にかけて途中出場選手がゴール及びアシストした割合が大きくなっていることがわかる。特に優勝したドイツと3位オランダに関しては途中出場選手のゴール及びアシストが多い。過密日程のトーナメント方式で行われる大会では、違いを生む選手の存在が上位進出には必要とされると思われる。

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決勝で見せた切り札「浅野」の可能性

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 決勝の韓国戦では浅野の投入によってピッチ内に目に見える変化が起こっていた。

 上の表は、浅野投入前後で特定のスタッツを比較したものである。浅野という選手の特性上、彼がピッチに送り込まれるという意味はどの選手にも明確に理解でき、プレーにも明らかに変化が現れる。パスの出し手としては意図的に前方パスの比率を上げ、同時に、浅野自身がスルーパスの受け手ともなり、成功率が上がり、結果としてゴールを演出する可能性を高めていたのだろう。

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