サントリーでは、自社工場の水源を守る「天然水の森」活動を実施している。こうした活動は「インナーブランディング」と呼ばれ、ブランド価値を社内で共有したり浸透させる目的で実施される。サントリーの強さは、この活動を商品を通じて伝えることに成功しているところだ。天然水のボトルを手にした消費者は、デザインラベルに描かれた山々やテレビCMから、同社の水源保全活動を連想する。こうしたストーリーが思い浮かんだ消費者は、水を守るというイメージを具体的なものとして感じ、「水と生きる」というメッセージに納得する。

 今回の調査を項目別に見ると、「自然保護に力を入れている」「生物多様性や動植物資源の保全に努めている」「大気・水・土壌などへの排出抑制に力を入れている」で、サントリーが1位を獲得した。自然、生物、水を守るというイメージが浸透していることが分かる。

 水源保全活動は、海外グループ会社にも展開している。今年春には、水に関わる活動をする際の考え方を示した「水理念」を定め、300社を超えるグループ会社が同じ考えの下に環境活動を進める体制を整えた。様々な拠点や商品で1つのメッセージを追求する、ブレない経営が評価につながっている。

ドライバーに「水素」を認知

 環境ブランド調査は、飲料や自動車などの企業が毎年上位を占める。そんな中、11位に積水ハウス、13位にJXエネルギー(ENEOS)がランクインした。

 積水ハウスは、項目別では「蓄エネルギー、創エネルギーを進めている」で10位と評価が高かった。同社は、ゼロエネルギー住宅(ZEH)「グリーンファースト ゼロ」を2013年から販売している。2016年度の新築戸建住宅に占めるZEH比率は74%で、大手ハウスメーカーでトップを独走する。こうした取り組みが評価された。

積水ハウスはゼロエネルギー住宅が認知された。写真は同社のゼロエネルギー住宅「グリーンファースト ゼロ」