30年前にトヨタで「KAIZEN」を学んだ

日本とは昔から関係があったそうですね。

オリビエ:30年前に日本に行きました。トヨタ自動車の絶え間ない改善の哲学をそこで学びました。今でも私が大事にしている本の1つが「GEMBA KAIZEN」です。

 東日本大震災の後に我々は日本市場に参入しています。その30年後に、以前とは逆にデマンドレスポンスの概念を日本に持ちこめるのは感慨深いものがあります。

仏エナジープールのオリビエ社長はアルミ工場の専門家でもある

KAIZENとデマンドレスポンスには共通点がありますか。

オリビエ:現場に行き、現実を正確に把握しなければならない点です。デマンドレスポンスは大きな変化をもたらしますが、現場における細かい改善の積み重ねが必要です。

事業を拡大していく上で苦労する点は何ですか。

オリビエ:古い世界からの抵抗をいかに取り除くかという点です。DRはパラダイムシフトなのです。

 これまではエネルギー需給は、必要なものは必要なだけ使うというのが基本的な考えでした。

 しかしコストが上がり、再生可能エネルギー比率が高まってくる中で、発電設備を作り、その電気を売るという考えから脱却しなければなりません。

 我々は企業規模は大きくありませんが、様々な研究開発のプロジェクトに参加しています。欧州では再エネとDRの融合のプロジェクトに参加しました。再エネはDRなしには拡大が難しいでしょう。

 電気自動車(EV)とDRの融合のプロジェクトにも参画しています。ストレージとしてEVを活用できるのではないかと考えています。