損保ジャパン日本興亜のサービスがユニークなのは、点数に応じてポイントが付与されること。ポイントが一定数たまるとプレゼントの抽選に応募できる。当選すると、家電やスイーツなどの景品がもらえるので、安全運転をする動機付けになるという。

 もともと企業向けに提供していたサービスを個人向けとして開発した。企業向けでは通信機能付き車載端末を利用しているが、個人が気軽に使えるようにスマホだけで済むようにした。スマホに内蔵されているセンサーを活用して、車の加速や減速、ハンドル操作、速度などを検知する仕組みである。

 損保ジャパン日本興亜はアプリ単体では収益を得られないものの、顧客と接点ができるので保険商品を提案する機会が増える。アプリで得られた運転情報を商品開発にも生かす。同社の自動車保険の契約者がこのアプリを活用することによって交通事故が減れば、保険金の支払いを抑えられるのでコスト削減にもなる。

 同社が利用者にアンケートした結果、約8割が「安全運転の意識が高まった」と回答した。企業向けサービスでは、交通事故が平均で約20%減っており、個人向けも同程度の効果を期待している。

逆転の発想で運転者の意識高める

 企業にとっても事故の防止は重要課題だ。

 保険会社など営業車を多く所有する企業向けに、交通事故防止用の製品を提供している1社がオプテックスだ。

 交通事故防止の製品には、急加速や急減速といった危険な運転をした回数などを見せて注意喚起するものが多い。これに対して、同社の「セーフメーター」は、安全な運転をした回数を見せるという逆転の発想で開発したのが特徴だ。

 運転者に知らせるのは、スムーズな発進や停止をした回数だけ。車内に設置した小さな装置に表示する。装置は両面テープでダッシュボードの上などに取り付ける。工事は一切要らない。価格は1個1万9800円(税別)である。

オプテックスの「セーフメーター」は、ダッシュボードの上などに取り付けて使う。安全運転を「続けたくなる」ように、スムーズな運転を続けた回数を運転者に見せる
オプテックスの「セーフメーター」は、ダッシュボードの上などに取り付けて使う。安全運転を「続けたくなる」ように、スムーズな運転を続けた回数を運転者に見せる
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