「この冬は典型的な南岸低気圧による雪が少なくて、いずれも前線を伴ってないような低気圧の雪が多かったんですね。普通の低気圧に比べて背が低くて、比較的温かい雲から降ってきた。そういう事例だったわけです。今年もまたやってみて、典型的な南岸低気圧の前線に伴う降雪がみられた時に、アメリカ東海岸でのように低温型の結晶になるのか、興味深いところですね」

 たまたま初年の試みは「典型的」ではない降雪を観測したわけだが、この市民参加型研究が「使える」ことははっきりした。そして、満を持して臨んだ2018年最初の関東での降雪では、「#関東雪結晶」がTwitterのトレンド1位になるほど、この試みが注目を集めた。

 ぼくも参加して、1時間ごとにスマホで写真を撮ったのだが、降り始めはぐずぐずの状態で、すぐに解けてしまう不定形ものが多かったのだが、すぐに塊状になり、やがて見栄えのする「六花」が出てきて、同時に針状のものも見られた。そして、降り止む前には、結晶にたくさんのつぶつぶつがくっついた「雲粒付着結晶」が多く見られるようになっていった。

2018年1月22日12時15分。(写真提供:川端裕人)
14時00分。(写真提供:川端裕人)
15時25分。(写真提供:川端裕人)
18時20分。(写真提供:川端裕人)
20時50分。(写真提供:川端裕人)

 刻一刻と、雪の結晶が変わっていくのは、興奮させられる体験だった。荒木さんは、届けられた多くの写真をこれから解析することになる。はたして、去年からの「宿題」は解決するのだろうか。あるいは、謎がさらに深まるのだろうか。興味深い。また、ぼくが撮った写真も役に立つとうれしいなと、ドキドキする。

 さて、こういったことを今後も続けていくと、どんなことがさらに分かっていくのだろか。