雲は、大気中に浮いている水の粒や氷の粒が集まってできている。彩雲は、水の雲で起きる回折現象なので、それを選ばないと見えない。ぼくが彩雲観察をはじめた初期に目安にしていたのは、目に見えて動いている雲は低いところに出来ているので水雲が多く、それが太陽にかかると縁が七色に色づくということだろうか。でも、どのみち雲は水か、氷か、両方混ざっているかなのだから、とりあえず、太陽が雲にかかっている時に雲の縁を見るだけでも、彩雲に会う確率は格段にあがる。本当にしょっちゅう出ているのだから。
そして、撮影には、40倍くらいの望遠機能がついたコンデジがよい。それが荒木さんの助言だ。これはぼくにとっては盲点で、もっと広角の絵を撮ろうとしていた。でも、それだと太陽のまわりの明るい部分に露出が引きずられて、繊細な七色の彩りのディテールが飛んでしまう。ぼくがうまくいかないと感じていたのは、つまり、そういうことだったのだ。

「ただ、注意してほしいんですが、観察する時には必ず建物などで太陽を隠してください。太陽からの直接光を裸眼で受けると眼を傷めてしまいますし、その方が探しやすくなります。太陽をうまく隠せば、実はスマホでもきれいに撮影できることがあります。太陽の出ている空で虹色を探す時はサングラスを着用しておくと安心です。建物以外でも街灯や信号機などでうまく太陽だけが隠れるところに移動したり、工夫してみるといいと思います」
そのようなかんじで、とんでもなく美しい彩雲は、想像していたよりもはるかに気軽に撮影されていたことが分かった。ちょっと興奮してしまった。
そして、「#霜活」、および、「#関東雪結晶」の件。
雪の結晶や霜の写真が、「市民参加型研究」とどうつながるのだろう。
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