怒る暇のない米国

韓国に対し、米国は怒っているでしょうね。

鈴置:それが、そうでもないのです。米国のアジア専門家の中には「3NO」を韓国が飲まされたことで、日米韓の協調体制にヒビが入ると懸念する人もいます。

 しかし国務省の定例会見では、報道官は質問に答え「中韓の関係改善を歓迎する」と述べています。「Department Press Briefing-October 31, 2017」(10月31日)で読めます。

 11月5日の訪日を皮切りに、トランプ大統領のアジア歴訪が始まりました。もちろん最大の目的は北朝鮮の核武装阻止です。

 一方、韓国はいつまで同盟国なのか疑問が持たれる国です(「『懲りない韓国』に下す米国の鉄槌は『通貨』」参照)。第2次朝鮮戦争が起きるかどうかの瀬戸際に、米国はそんな国の裏切りなど構っていられないのでしょう。

 韓国の親米保守にとっては、米国政府が怒らないことの方が恐ろしいでしょう。米国に「中国側に行きたいなら行け。もう、お前は味方ではないのだ」と言い渡されたようなものですから。

次回を読む)

大好評シリーズ最新刊 好評発売中!
Amazon「朝鮮半島のエリアスタディ 」ランキング第1位獲得!
孤立する韓国、「核武装」に走る

■「朝鮮半島の2つの核」に備えよ

北朝鮮の強引な核開発に危機感を募らせる韓国。
米国が求め続けた「THAAD配備」をようやく受け入れたが、中国の強硬な反対が続く中、実現に至るか予断を許さない。

もはや「二股外交」の失敗が明らかとなった韓国は米中の狭間で孤立感を深める。
「北の核」が現実化する中、目論むのは「自前の核」だ。

目前の朝鮮半島に「2つの核」が生じようとする今、日本にはその覚悟と具体的な対応が求められている。

◆本書オリジナル「朝鮮半島を巡る各国の動き」年表を収録

中国に立ち向かう日本、つき従う韓国』『中国という蟻地獄に落ちた韓国』『「踏み絵」迫る米国 「逆切れ」する韓国』『日本と韓国は「米中代理戦争」を闘う』 『「三面楚歌」にようやく気づいた韓国』『「独り相撲」で転げ落ちた韓国』『「中国の尻馬」にしがみつく韓国』『米中抗争の「捨て駒」にされる韓国』 に続く待望のシリーズ第9弾。2016年10月25日発行。