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事故を黙っていてもやがてばれる

 では、事故が起きても黙っているというのはどうでしょう。事故物件の告知義務は曖昧な部分もあって、例えば事故が起きて入居者が次々に代わっていった場合、何人目まで告知する義務があるのか、法令で定められているわけではありません。

 それを利用し、2人目以降の入居者には、何ごともなかったかのように通常通りの家賃で入居者を募集するのです。

 結論から言えば、ネット社会の今では、こうした手も使えなくなりました。事故物件公示サイトというものが存在するからです。このマンガの原作となった書籍『宝くじで1億円当たった人の末路』にも登場した事故物件専門家、大島てるさんの事故物件公示サイト「大島てる」がそれです。

 このサイトの特徴は、日本全国のみならず外国の事故物件も対象としていることに加え、情報が正確であることにあります(長期にわたって間違った情報が掲載され続けることはありません)。そのカギは、情報を持つ人が誰でも自由に書き込める「投稿制」にあります。

 事故物件情報というのはネガティブ情報ですから、投稿者の書き込みが間違っていれば、その物件を管理している不動産業者や大家から直ちに修正が入ります。

 また、殺人事件が発生してマンション名が報道されてしまった分譲集合住宅のオーナーなども、「事故が起きたのは自分の部屋ではない(自分の部屋は資産価値が落ちていない)」ことを主張しようと、事故が起こった部屋の番号まで含めた詳細な情報を積極的に書き込みます。

 こうして事故物件公示サイトは、関係者の思惑の下、常にアップデートされ続け、正確な情報を発信し続けるのです。

 ネット社会では、事故物件の情報は隠し通せません。

 そういうわけで、2章にわたって不動産を扱いましたが、持ち家にせよ投資用物件にせよ、普通の人が無理をして不動産という資産を持つことには、とにかく様々なリスクがあることは十分お分かりいただけたと思います。

大半は科学で説明できるけど……

 なお、気になる方もいると思われますので、本編の内容の真偽(事故物件における心霊現象の有無)にも触れておきますと、主人公・沼田の友人、大山雄大による「事故が連鎖するいわゆる“呪いの物件”(事故連鎖物件)は存在はするが、その理由は心霊現象ではなく、合理的・科学的な原因がある」という主張は、実は前出の大島てるさんの考え方で、私も賛同しています。

 ただ、大島さんに言わせると、これまで見てきた数多くの事故連鎖物件のうち1件だけ、どうしても科学的に説明がつかないケースがあるそうです。その内容はぜひ、本書『マンガ 宝くじで1億円当たった人の末路』をご覧ください。

 書籍『マンガ 宝くじで1億円あたった人の末路』では、今回ご紹介した「事故物件借りちゃった人」以外にも、「キラキラネームの人」「友達ゼロの人」といったやらかしてしまった人たちの末路、さらには「電車で『中ほど』まで進まない人」や「外国人観光客が嫌いな人」など、あなたの身近にある気になる末路まで、厳選した10の末路を収録しています。

 「購入する前にもう少し中身を知りたい」という人は、ぜひ右の書影をクリックしてください。書籍『マンガ 宝くじで1億円あたった人の末路』をちらりと見られるページを用意しております。