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どうして「仲間」は必要なのか

 様々な専門家への取材を通して、「仲間」は必ずしも友人だけに限らない、ということが明らかになりました。なぜそうなるかと言えば、「私たちに仲間が大切な理由」を考えると分かってきます。

 『マンガ 宝くじで1億円当たった人の末路』では、人間が幸せになるためには、「お金」「才能」「仲間」という3つの要素が重要であると解説しています。

 その中でも「お金」や「才能」が人生にある程度欠かせない理由は、それがないと生きていけないからで、明確です。

 しかし「仲間」は、いなくても人生を成立させることが可能に思えます(そういう仙人みたいな人も、世の中にはいます)。

 それでも仲間が必要な理由について、私自身も納得いく説明を得られずにいたのですが、マンガの原作となった書籍『宝くじで1億円当たった人の末路』にも登場した人間心理のスペシャリスト、川西由美子さんと議論する中で、かなりクリアになりました。

 健康行動科学の専門家でもある川西さんは、日本人が仕事ばかりして鬱々としているのは、次の3つの楽しみを知らないからだと言います。

  1. 運動
  2. コミュニケーション
  3. 非日常体験

 逆に言うと、この3つを本当に楽しんでいれば、人は元気でいられる(仕事以外にも楽しみが増えて人生が充実する)というのです。

 実際に試してみましたが、この“元気3原則”は、読者のみなさまにもぜひ試してほしい、かなりすごい法則です。

 気分が落ち込みがちな時でも、この3つを意識して真面目にやれば、回復します。

 筋トレやジョギングをしっかりやって(①)、美容院にでも行って世間話をして(②)、映画館で映画に没入する(③)――。

 この程度でも効果があります(できれば、③は短期間でもいいので海外に行くと効果倍増です)。きっと人間が元気でいるには、心と体に刺激を与え続けることが大切で、①~③はそのための必要にして十分な行動なのでしょう。

 人が元気を維持するには、①運動、②コミュニケーション、③非日常体験が必要――。

 であるなら、仲間が大事な理由は簡単です。

 いないと、②のコミュニケーションができないからです。①の運動や③の非日常体験は一人でもできますが、コミュニケーションだけは、相手がいなければどうにもなりません。