全2018文字

本当の友達って…

【結論】
「『友達ゼロ』の人の末路」から言えること
友達は「仲間」の一部に過ぎない

 「友達が少ない人間は、欠陥がある」「友達の数が多いほど人の価値は高まる」――。

 そんな強迫観念にとらわれたかのように、焦って友人をつくろうとする主人公の菊池美恵。既に多くの友人を持ち、美恵が理想とするポジションにいる神保凪沙。そして、凪沙とは対照的に、交友関係を無理に広げようとしない佐々木康子。

 最終的に美恵は凪沙のグループと康子とのやり取りを経て、「友達は無理してつくるものではない」との結論に達します。

 美恵の体験から、無理して友達と群れるメリットとデメリットを整理すると、次のようになるかと思われます。

■無理してつくった友達と群れるメリット
心を麻痺させ、ラクになれる
(友達の数が増えることで)「自分に価値がある」と漠然とした自信を持てる

■無理してつくった友達と群れるデメリット
人間として成長できない
同調圧力によるストレスで精神的に追い込まれる
自分が何をどう感じていて、何を欲しているのか分からないまま

 美恵の決断が合理的なのは明らかです。