バークシャー・ハザウェイという社名を聞けば誰もが、あの世界的な大富豪ウォーレン・バフェットを思い浮かべるだろう。そのバフェットのよき相棒、ときには指南役として同社の繁栄に尽力してきたナンバーツーの存在をご存じだろうか。その人物こそ、御年93歳にして現役バリバリの天才投資家チャーリー・マンガーである。

バークシャー・ハザウェイ会長兼CEOのウォーレン・バフェット(右)と、副会長のチャーリー・マンガー(左)。(写真:AP/アフロ)

 チャーリー・マンガーは、副会長としてバークシャー・ハザウェイの経営に携わってきた不動のナンバーツーです。一般的には“バフェットの右腕”と呼ばれることが多いのですが、このたび日本語版が発行された『マンガーの投資術』を読むと、マンガーの存在は“バフェットの右腕+左脳”とでも呼びたくなるほど重要な存在であることがわかります。

 これまではバフェットのものとして伝わっていた考えの多くが、実は同時にマンガーのものでもあり、むしろ7歳年上のマンガーがバフェットに多くの感化を与えていたのではないかと思われる節があります。

バフェットはマンガーのおかげで進化した

 ウォーレン・バフェットは、チャーリー・マンガーに対する最大の感謝として、こう述べています。

 「チャーリーは、ベンジャミン・グレアム(米国の経済学者・投資家、1894~1976年)から教わったままに割安だから買うという単純な戦術にとらわれていた私が新たな一歩を踏み出すのを後押ししてくれた。これこそ、彼が私に与えてくれた真の影響である。グレアムの考え方の限界を超えるためには、チャーリー・マンガーの思考の力が必要だった」