『部下がアスペルガーと思ったとき上司が読む本』は、仕事上、困ったなと思わせる部下やスタッフへの対応法を解説する。職場の状況に合わせた事例を挙げているので、悩んだときのノウハウ本として活用できそうだ。

部下がアスペルガーと思ったとき上司が読む本
宮尾益知・滝口のぞみ著
1500円(河出書房新社)


アスペルガー症候群の解説とともに、指示の出し方など、働きやすい職場づくりや能力を引き出すノウハウを豊富に紹介。

 かつての日本は誰もが同じような教育を受け、同じ新聞やテレビの情報に触れ、近所づきあい、親戚づきあいをしながら「空気を読む」修練を積んできたのかもしれない。そのような社会の暗黙のルールを教え学ぶ機会も減ってしまった現代は、ASDやADHDであろうがなかろうが、「空気」や「雰囲気」を具体的な表現できちんと伝える必要が生じている。

 職場においてもメンタルヘルスへの対応を整え、多様性を受け入れる環境を築いていく新しい時代が来ている。そこで管理職に求められるのは、雰囲気で曖昧に指示を出したり、空気を読ませたりする手法は使わずに、問題児といわれるスタッフの才能を引き出す力ではないだろうか。

Writer
医療ジャーナリスト
宇山 恵子氏

メンタルヘルス、医療・健康情報を分かりやすく伝える。メノポーズカウンセラーとしても活動。東京医科歯科大学特任講師、大阪大学招聘教授。

*価格は税抜き

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