「笑顔の品質」をデザインの指針に

 コーポレートスローガンに対し、インハウスのデザイン部門はどう考え、今後はモノやサービスをつくるべきか。シャープで現状の商品開発とは別に、数年後をにらんで先行デザインを「VisionDesign」と呼んで、開発の指針としている。

 従来も表現としてのデザインや技術を取り込んだインターフェースの改善に取り組んできたが、今後はさらなる新しい技術を活用し、今までにない体験価値につながるインターフェースやデザインの革新が求められると見ている。このためデザインの指針ともいうべき「デザインフィロソフィー」を新たに策定した。それが「笑顔の品質」と呼ぶものだ。具体的には人と機器の情緒的な関係をデザインすることだという。

※上の文字はシャープのサイトから。

 今までの商品は機能やスペック、利便性が商品の品質基準だった。今後はIoTやAI(人工知能)の時代になり、人と機器の間に新たなインターフェースが不可欠になるだろう。そうしたとき、体験価値が今後の品質基準になるならば、情緒や感覚といった部分が重要になる。これは今までの商品の品質とは異なる意味で、笑顔の品質になるわけだ。「察する」「思いやる」「気づかう」などのキーワードを想定しており“人に寄り添うIoT機器”のデザインが目標だという。まだコンセプトデザインのレベルだが、新たなブランディング戦略と共にこれからどんな商品が登場するのか、今後に目が離せない。

日経デザイン 2017年8月号の記事を転載]

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