ピリオドを設けることで意志を表す

 シャープの説明によると、コーポレートスローガンとは企業の存在意義、独自の個性や特徴(事業領域や競争力、企業文化など)、目指す姿を端的に表現した社内外のコミュニケーションの核となるフレーズだという。社外に対しては「自社が実現していく価値の“約束の証”」であり、社内に対しては「新たな目標や行動の要諦をリマインドする“目印”や“合言葉”」として機能するもの、としている。社外だけではなく、社員向けのメッセージでもあり、インナーブランディングとしても打ち出している。

 策定したBe Original.には、2つの意味を込めた。1つは、シャープ創業者の早川徳次氏が残した「誠意と創意」の精神を新生シャープでも原点(オリジナル)として受け継いでいこうとする意味。2つ目が、独自の商品やサービスを提供するなど「あなたのための“オリジナル”」をつくり続けるという意味である。Be Original.の最後にはあえてピリオドを設けることで、決意をもって取り組んでいくという意志を表しているという。

既に「Be Original.」を象徴する商品がいくつか出てきている。UX(ユーザーエクペリエンス)とフォルムのそれぞれ視点でのデザインが融合したもので、写真左はコードレス掃除機「RACTIVE Air(EC-A1R)」。無駄をそぎ落とした重量1.5kgという軽さを生かし、掃除の楽しさを体験してもらえるようにした。写真中は液晶テレビ「LCD-SU870」でテレビ本体の重量を感じさせないスタンドをデザイン。写真右は空気清浄機「FP-CH70」を横から見たところで、インターフェースには水の波紋をモチーフにした光の表現を施し、空気の清浄感を感じてもらえるようにした。鴻海精密工業とのコラボレーションによる新しい部品調達によって実現した商品も少なくない。
「Be Original.」を象徴する未来のコンセプトデザイン。いずれもIoTやAI環境での稼働が前提で、「人に寄り添う」ためにデザイン表現手法としては「Elegance ×Nature」を掲げている。生命感/知性を感じる光や音、動きのほか、自然からインスパイアされたエレガントな形を意識している。