ワイヤレスイヤホンに、体の動きを検出するジャイロ、地図上の位置を割り出すGPS(全地球測位システム)受信機など6つのセンサーを内蔵。これらから得た情報を組み合わせることで、心拍数、歩数、歩幅、走るスピードといった11のデータを自動的に計測し、スマホで管理できるようにした。

 ソニーは端末発売と同時にアプリケーションソフトウエアも公開。利用者の走力や目的に合わせたメニューを自動設定し、最適なトレーニング計画を立てられるように工夫している。

 さらにイヤホンには16ギガバイトのメモリーを搭載し、最大約3900曲の音楽を転送できるようにした。独自の解析技術を使い、事前に設定したトレーニング計画に対して心拍数が高ければスローテンポの音楽に、逆にペースが遅ければアップテンポの曲に自動で切り替わるサービスも提供している。

 ソニーUX・商品戦略・クリエイティブプラットフォームSE事業室の小池中人氏は、「内蔵の6つのセンサーを使えば、細かな体の動きも計測できる。将来はランニング以外の活用も考えていきたい」と話している。

 目立たず、装着の煩わしさを感じづらいことから、「ウエアラブル疲れ」が起きにくいと言われるイヤラブル端末。だが、関心が高まってきたのはここ最近のことだ。

 耳の機能には未解明な部分が残っており、「イヤラブル端末の機能を拡張させ、品質を高めるには、耳に関する学術的な研究の進展が不可欠」(NECの花沢研究部長)になる。

 日常生活を一変させるような画期的な端末を目にする、いや耳にするには、もう少し時間が必要になりそうだ。

(日経ビジネス2016年5月2日号より転載)

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