レース終了後、章男社長とハイブリッドの生みの親である内山田会長のコメントが発表されたのだが、その会長のコメントに来年への希望がみてとれたので、ここで一部を抜粋する。

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 準備をどれだけ重ねても、レースでは、やはり想像しえないことが起こります。
7号車、8号車、9号車に起きたそれぞれの不具合やトラブル… 残念ですが、私たちには、まだまだ足りないものが残されていました。

 しかし、1台だけになっても、少しでも長く距離を走ろうとプッシュし続けた
8号車の“闘志”や“諦めない気持ち”は、私たちに残された大事なパーツです。

 “諦めない気持ち”で、足りなかったものを、再び探し集め、
また来年、この場に戻ってまいります。 もう一度、我々にご声援を送っていただければと思います。 応援いただいた皆さま、本当にありがとうございました。

2017年6月18日

トヨタ自動車株式会社
代表取締役会長 内山田 竹志

ポルシェは決して諦めない。トヨタはどうか。

 私自身、トヨタの勝利を見届けようという思いでル・マンの現場を訪れ、その速さを目の当たりにし、歴史的瞬間に立ち会えるのではないかという思いも頭をよぎった。

 一方でスタート前にポルシェサイドに話を聞くと、開幕2戦続けて負けようと、ポールポジションを取られようと、まったく悲観などしていない。ル・マンは別物だから、という思いがひしひしと伝わってくる。

 彼らもトラブルに見舞われ、盤石のレースとは言えなかった。ポルシェのホスピタリーに応援に駆けつけた、ル・マン24時間レースで6度の優勝経験を持つ伝説のドライバー、ジャッキー・イクス氏がトラブルに見舞われたポルシェのドライバーに「Never Give Up!」と声をかけていたのが印象的だった。そして最後に生き残ったのはポルシェだった。やはり“何かが足りない”のだ。

 そして、その何かをつかみとるためには、走り続けるしかない、と思う。
 来年のトヨタに期待する。