2018年卒の大学生・大学院生の採用活動が本格化している。経団連に加盟する大企業の選考が6月1日から解禁されたが、外資や中小など非加盟企業では6月よりずっと前に選考が始まっている。人手不足を背景に採用競争が激化しており、経団連加盟企業でも優秀な人材を確保しようと解禁前に実質的な選考を進めている企業が少なくない。
リクルートキャリアによると6月1日時点での就職内定率(速報値)は61%だった。これは前年同期に比べて9.7ポイントも高い水準で、学生優位の売り手市場が続いている。短期決戦で重要になるのが、自社で活躍できそうな学生を素早く見分け、的確にアプローチする技術だ。
そんな中、採用活動では新しい“面接官”が登場した。AI(人工知能)である。これまで人間が手掛けてきた書類選考や1次面接をAIが代行し、業務負荷を大幅に減らしつつ採用の精度を高める。さらに、職場の雰囲気を改善し、最適な人材配置を考える役割もAIが担い始めた。企業活動の根幹となる人事分野にAIなどの技術を活用することを、総称して「HR(Human Resources)テック」という。
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