セコムが開発したシステムのカギを握るのが、カメラの解像度と追跡の俊敏性だ。せっかく見つけたドローンを見失っては元も子もない。そこで、夜間でも高解像度の撮影ができるカメラを採用。さらに、カメラを取り付ける台座を可動式にし、ドローンを検知した際にその方向に瞬時にカメラを振り向けられるようにした。そのスピードは1秒間で180度。カメラの向きと正反対の方向にドローンを検知しても、1秒以内に旋回して物体を捉えられる。

<b>レーダー。100m先まで不審なドローンがいないか電波で監視する</b>
レーダー。100m先まで不審なドローンがいないか電波で監視する
<b>ドローン追跡用のカメラ。1秒間に180度の高速旋回性を持つ</b>
ドローン追跡用のカメラ。1秒間に180度の高速旋回性を持つ
<b>収集した情報は警備員が監視するモニターに表示する</b>
収集した情報は警備員が監視するモニターに表示する
<b>指向性マイク。レーダーがとらえた飛行物体がドローンかどうか音で判別する</b>
指向性マイク。レーダーがとらえた飛行物体がドローンかどうか音で判別する

(写真=的野 弘路)

 ここで、素朴な疑問が湧く。「直径50cm以上の飛行体を認識するのであれば、大きな鳥をドローンと誤認識してしまうのではないか」ということだ。

 そんな誤認識を防ぐのが、レーダーやカメラとは別に対象エリア内に設置する高感度マイク。あらかじめドローンと鳥が発する音の違いをシステムに認識させておき、レーダーで飛行体を捉えたら、マイクで音声を拾ってドローンか鳥かを判別する。