西岡: ところで、ダイバーシティというと、日本はいつも女性の話題が出ますが、本来は性別だけではなく、国籍だとか宗教だとか信条だとか、価値観が混ざることをダイバーシティと言います。日本人は、ホモジニアス(同種)ですから、議論をしっかりせずにごまかすところがあると思います。会議でもみんな議論をせず、居眠りしています。

出雲: 私は生き物を研究している身として、やはり混ぜることが重要だ、と思います。

 ピュアというのは、変化に対していちばん弱いのです。例えば日本人は「除菌」とかとても上手で、ピュアな状態にするすごい技術はすべて日本発です。でも、皆ピュアがいい、とそんな商品を作って売って、あまりにもそういう社会にいると、ダイバーシティと言われても実は、全然頭に入ってきていないのです。本気でダイバーシティを考えられていないのです。

西岡: 最近は「女性活躍社会」とよく言われますが、どう思われますか。

「離れたところに答えがある」だから「混ぜる」

出雲: いきなり女性管理職3割とか、政治家に数値目標だけを掲げられてもね。そもそも政治家の女性の割合は、先進国で日本が最下位です。そんな男性社会において、極端な舵を切られた現場では、男女共にたくさんの困惑が起きるでしょう。

西岡: 実は、西岡塾の女性版を創りたいと思っています。追っかければ手に届きそうなくらいの現在活躍中、成長中の女性に集まってもらって準備中です。女性が活躍できてこなかった責任の半分、いや半分以上は男性の責任です。女性だけで議論をしていてもおかしなことで、男性も中に入って議論をしたいのです。出雲さんにも議論に加わってほしいものです。

出雲: それは本質的でいいですね。実は私も、女性活躍に対してずっと本気で考えてきました。

 私は困った時にはすべて、ミドリムシに例えて考えます。ミドリムシは植物ですが動いて、動物ですが光合成をします。やはり、全然違うものをインテグレートするのがイノベーションだと思うのです。

 弊社はスタッフ252人の男女比が55対45なのですが、男性だけでもダメで、女性だけでもダメなのです。ミドリムシも同様で、植物だけでもダメだし、動物だけでもダメなのです。

 私は、“離れたところに答えがある”と思っているので、必ず混ぜることが重要だと思います。例えば、全部東京で研究するのはダメで、東京で煮詰まったら石垣島に行ってみるとか。こういったことがベンチャーにはいちばん重要です。

 ぜひ肉食系女子の皆さんと草食系男子(ミドリムシ)が一緒に議論したいですね。

西岡: 第1回のミーティングには出雲社長に参加していただけることになりました。みなさんご期待ください。出雲さん、本日は大変ありがとうございました。