人生で累計1年間を費やすともいわれる洗濯物の折り畳み作業。洗濯物を放り込み、ボタン一つで面倒な作業とおさらばできる。忙しい現代人の関心を集めそうな装置が、2016年度中の予約販売開始に向けて開発中だ。

 見た目は一見、冷蔵庫のような長方形の箱。装置の下部にある引き出しを開けて、洗って乾かした洗濯物を投入する。あとはパネル上のボタンを押すだけで人間の作業は終了。やがて、きれいに折り畳まれた洗濯物が上部にある引き出しから出てくる。世界初とされる折り畳み機の実用化が、すぐそこまで迫ってきている。

5つのステップで折り畳みを自動化
●セブン・ドリーマーズの製品が内部で行う作業
※画像はイメージ

セブン・ドリーマーズ・ラボラトリーズの会社概要

2011年に阪根信一氏が創業。本社は東京都港区。将来性が評価され、2015年6月にはベンチャー投資の東京大学エッジキャピタルや新生銀行などから約15億円を第三者割当増資で調達したと発表。ゴルフのシャフトなども手掛ける。

 人間が快適に過ごすために避けて通れない洗濯。洗う・乾かす・折り畳む、この一連の作業の中で、いまだ機械の手が及ばず“手つかず”のままで残っているのが折り畳み作業だ。技術開発が進めば、洗濯は将来、「家事」という範疇から外れてしまうかもしれない。

「中に誰か入っているのか?」

洗濯物の折り畳み作業の自動化ニーズは強い
●自動化したいと思う家事は何ですか
注:オウチーノ総研が2015年12月に発表したアンケート結果から本誌が作成

 一生のうち、折り畳みにどのくらいの時間を費やしているかご存じだろうか。今回の折り畳み機の開発主体であるベンチャー企業、セブン・ドリーマーズ・ラボラトリーズによると、4人家族の場合、折り畳みなどを1人でこなしたとすると、要する日数は累計で375日。ほぼ1年に匹敵する。

 育児や介護、共働きなど、それでなくとも多忙を極める現代人。家事労働の軽減へのニーズは高い。

 実用化に向けた開発はセブン・ドリーマーズのほか、咋秋からはパナソニックと大和ハウス工業も参加し、現在は3社の共同プロジェクトだ。