見た目は一見、冷蔵庫のような長方形の箱。装置の下部にある引き出しを開けて、洗って乾かした洗濯物を投入する。あとはパネル上のボタンを押すだけで人間の作業は終了。やがて、きれいに折り畳まれた洗濯物が上部にある引き出しから出てくる。世界初とされる折り畳み機の実用化が、すぐそこまで迫ってきている。
セブン・ドリーマーズ・ラボラトリーズの会社概要
人間が快適に過ごすために避けて通れない洗濯。洗う・乾かす・折り畳む、この一連の作業の中で、いまだ機械の手が及ばず“手つかず”のままで残っているのが折り畳み作業だ。技術開発が進めば、洗濯は将来、「家事」という範疇から外れてしまうかもしれない。
「中に誰か入っているのか?」
一生のうち、折り畳みにどのくらいの時間を費やしているかご存じだろうか。今回の折り畳み機の開発主体であるベンチャー企業、セブン・ドリーマーズ・ラボラトリーズによると、4人家族の場合、折り畳みなどを1人でこなしたとすると、要する日数は累計で375日。ほぼ1年に匹敵する。
育児や介護、共働きなど、それでなくとも多忙を極める現代人。家事労働の軽減へのニーズは高い。
実用化に向けた開発はセブン・ドリーマーズのほか、咋秋からはパナソニックと大和ハウス工業も参加し、現在は3社の共同プロジェクトだ。
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