「もともとの賃金が少ない」との不満も

 「3%では低すぎる」する理由のトップは、「生活にかかるコストは年々上がっている」。次いで「企業業績は好調で労働者に還元する余力がある」が挙がった。企業の稼ぎが働き手に十分に配分されていないことに対する不満が映し出されている。

 自由回答でも、「株主より労働への分配シフトを行うべき」(52歳、男性、サービス業)、「内部留保に回しすぎ。お金を循環させないと社会も停滞していく」(34歳、女性、情報処理/ソフトウエア/SI・コンサルティング)など労働分配率を高めるよう求める声が上がった。さらに、「もともとの賃金が少ない」(51歳、男性、製造業)、「海外にいくと、日本の労働者の賃金が安すぎると感じる」(49歳、女性、サービス業)と現在の賃金水準が低すぎるとの不満も聞かれる。

「高すぎる」派の理由

「高すぎる」と考える理由を以下より選んでください。(3つまで)

 一方、「3%では高すぎる」とする理由で最も多かったのが、「一律に上げるより個人の能力や実績によって差をつけるべき」というもの。年功序列の伝統的な賃金制度ではなく成果主義的な方法を求めている。春闘のあり方にもかかわる。次いで「経済の先行きは不透明で賃上げ余力がない」だった。

 自由回答では「経済が3%も成長していないから」(41歳、男性、情報処理/ソフトウエア/SI/コンサルティング)、「過ぎた賃上げはコスト競争力を下げ、ゆくゆくは雇用調整につながる」(54歳、男性、製造業)など長期的視点で賃上げを抑制すべきとの意見が目立つ。一方で「給料下げてでも人員を増やしてもらいたい」(サービス業)と、賃上げよりも人手不足解消を優先させるべきだとする声も。「経団連会員企業には適当かもしれないが、中小企業には難しい数字」(37歳、女性、サービス業)との意見もあった。

春闘は効果的か

 アンケートでは春闘で賃上げ交渉をすることの効果についても聞いた。「適当な方法」とする回答が「適当でない」を上回った。

多くの労働組合が、毎年春に賃上げや労働条件の改善に向けて会社側と交渉します。あなたはこのやり方をどう思いますか。