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日本マクドナルドは、スマホで商品を事前注文し決済もできるシステムを全2900店に導入する。入店と同時に注文内容がキッチンに伝わり、顧客の不満が多かった待ち時間をほぼなくすことができる(写真:つのだよしお/アフロ)

 我々が『世界最先端のマーケティング』を執筆している最中にも、チャネルシフトのニュースが次々と報じられた。まさに大きな変化の真っただ中であることをひしひしと感じながら、可能な限り最新情報も取り入れながら、解説を試みた。

 しかし、である。本が発売になった翌日、我々の想像を超えるスピードでチャネルシフトが進もうとしていることを物語るニュースが日本経済新聞で報じられた。

スマホで入店前に注文・決済できる仕組みを全店に導入?

 2018年2月23日の日本経済新聞によると、日本マクドナルドはスマートフォンで商品を事前注文し決済もできるシステムを全2900店に導入するという。以下、記事を引用する。

 「入店と同時に注文内容がキッチンに伝わり、客の待ち時間をほぼなくす。使用期限切れ鶏肉問題で客離れが深刻だった同社の業績は急回復しており、新店とあわせて今後3年で600億円を投じる。

 スマホの事前注文は2018年に一部で実験を始め、19年以降に全店に広げる。消費者は来店前にスマホで商品を選ぶ。入店したら注文内容が自動でキッチンに伝わり、予約時間に遅れても出来たてを受け取れる仕組みを検討している。

 スマホでクレジットカード決済もでき、通常のレジで購入するよりも注文から商品を受け取る時間が大幅に短くなる。注文や決済の方法は今後詰める。人手不足が深刻になるなか、店側は運営の生産性が高まり混雑の解消にもつながる」

先行していた全米注目のスタートアップ

 我々は本の中で、アプリによるプレオーダーシステムをいち早く取り入れたファストフード店、米国の「ザ・メルト」を取り上げていた。そこでメルトの戦い方を、以下のように解説している。