米アマゾンによる買収で話題になった高級スーパーマーケットチェーン「ホールフーズ・マーケット」の店頭。トマトを売る台にも「amazon」の文字が。アマゾンはホールフーズの商品を短時間で顧客に届けるサービスを一部店舗で始めている(写真:ロイター/アフロ)

 このところアマゾン脅威論が高まるばかりである。書籍のネット通販からスタートしたアマゾンは、取扱品目をどんどん広げて巨大化した。そして様々な領域でリアル店舗の売り上げを奪い、市場での影響力を強めている。

 アマゾンが既存の市場を飲みこみ、リアル企業が窮地に追い込まれていく状況など、その影響力を指して「アマゾンエフェクト」なる言葉も使われるようになった。その勢いに投資家の期待もますます大きくなり、今年2月には、アマゾンの株式時価総額がアップル、アルファベット(グーグル)に次ぐ世界3位に浮上した。米フォーブス誌の世界長者番付では、創業者のジェフ・ベゾス氏が首位に躍り出た。

アマゾンの創業者・CEOのジェフ・ベゾス氏。2017年発行のフォーブスから(写真:grinvalds/123RF)

頭を冷やして、敵を知り、己を知る

 たしかにアマゾンは強大で、恐るべき成長企業だ。リアル店舗を構える企業にとっても、ネット上の企業にとっても、アマゾンは脅威である。

 しかし、我々はこう言えるようにならなければいけない。

 「アマゾン、かかってこんかい!」

 強大な先駆者を前に、いきがってみろというわけではない。「かかってこんかい!」と言えるくらい、自分たちも強くなる必要があるということだ。アマゾンエフェクトを遮って勝ち残るには、どうすればいいか。頭を冷やして、よく作戦を考えておく必要がある。