このほか、フラットベッドスキャナーの高級機でもフィルムのスキャン機能付きの製品がある。いずれを利用するにしても、スキャン後の画像編集ソフトでの調整は必要だ。

 フィルムスキャナーといえばニコン製の評価が高かったが既に製造中止となり、新しいOS(基本ソフト)で使えない例が増えていると聞く。そうした場合、新しいOSで古いスキャナーを動かせるソフト「VueScan」を試してみるといい。価格は79.95ドルと安くはないが、日本語化されており使いやすい。Windows10にも対応している。

デジカメで複写

 これ以外では、フィルムをそのままデジカメで複写するという手もある。スライド映写用にマウントされたフィルムならば、コピーアダプターをレンズの先に取り付けることで撮影できる(下の写真:ニコン「ES-1」の使用例)。この製品の場合、フィルター径52mmに合わせてあるので、それ以外のレンズで使う場合は変換アダプター(ステップアップリング)を使えばよい。カメラはニコン製でなくても構わないが、かなりの接写となるのでマクロレンズが必須。一般のレンズを使う場合、エクステンションチューブ(接写リング)をボディーとレンズの間に取り付ける必要がある。スキャナーに比べて時間がかからないのが大きなメリットだ。

富士フイルムのカメラ「X-E2」にマクロエクステンションチューブ(ボディーとレンズの間)とフィルターアダプター(レンズの先)をセットして、その先にニコンのスライドコピーアダプター「ES-1」を取り付けたところ。きれいにスライドの複写ができた

 なお、デジタル化に手間をかけたくないという方は、専門のデジタル化サービスを利用するといい。例えば富士フイルムは、35mmのネガフィルムを1本あたり367~486円(税込み)でデジタル化(300万画素)してくれる。大量にフィルムがある人は、こうしたサービスの活用も検討対象となろう。

(日経ビジネス2017年1月23日号より転載)