押し入れの奥に、昔撮った大切な写真が眠っていないだろうか。フィルムカメラで撮った写真は、デジタル化しておいた方が何かと便利だ。管理・保存が容易になるだけでなく、メール添付もSNS(交流サイト)へのアップも自由自在になる。

 プリントされた写真は、書類のスキャンと同様の方法で、フラットベッドスキャナーや複合機を使ってスキャンすればいい。L判の写真ならば400dpiでスキャンすれば、約280万画素の画像データになるので、一般的な用途ならば十分だ。ただ、思うように色やコントラストが出ないことが多いので、スキャン後にPhotoshopのような画像編集ソフトによる調整が欠かせない。

 ネガやポジフィルムが手元にあれば、フィルムスキャナーを使うと高画質でスキャンできる。35mmフィルム用のフィルムスキャナーは、数千円から数万円までさまざま。高画質で残したければ、2400dpi以上の解像度(35mmフィルムで約770万画素)がほしい。また、ネガやポジの表面についたゴミの自動除去機能も要チェック。画像編集ソフトで除去するのは面倒だ。

 ブローニーフィルム(6cm×4.5cmなど)にも対応可能なフィルムスキャナーは、少々値が張る。筆者はオーグという会社が扱っている台湾メーカー製の約10万円のスキャナーを使用している(下の写真)。日本語の解説書もついており、スキャンの性能も十分だ。

<b>ブローニー用のフィルムスキャナー「Prime Film120」(右)はかなり大きい。左は、10年以上前に購入した35mmフィルム専用スキャナーのニコンの「SUPER COOLSCAN 5000 ED」</b>
ブローニー用のフィルムスキャナー「Prime Film120」(右)はかなり大きい。左は、10年以上前に購入した35mmフィルム専用スキャナーのニコンの「SUPER COOLSCAN 5000 ED」

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