痛みなしの点鼻ワクチンも

 今年は国産ワクチンが品薄で、代替品として輸入ワクチンを準備する医療機関が多いようです。金額は国産も輸入品も同じで3000円前後。海外渡航者や外国人との接触が多いサービス業の方、さらには受験生のご父兄から、国産、輸入の両方のワクチンを打ちたいという要望もあります。4週間程度の間隔を置けば接種は可能です。ただし、輸入ワクチンは筋肉注射のためより痛く感じます。

 注射が嫌いな人には、鼻腔にスプレーして鼻の粘膜にワクチンを付着させる「フルミスト」という点鼻ワクチンがお勧めです。注射の痛みもなく、有効期間も1年で、流行株が不一致でも軽症化に貢献します。日本では未承認ですが、事前予約により、海外から取り寄せるクリニックもあります。

感染後48時間以内の服薬が望ましい
●感染後のウイルス数の増減イメージ
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 治療薬は飲み薬の「タミフル」、吸入薬に「リレンザ」と「イナビル」、点滴薬の「ラピアクタ」があり、いずれも発症からウイルスが増殖を終える48時間以内に、できるだけ早期に使用します。10代の異常行動などの副作用も報告されますが、私個人としては、発熱によるものではないかと考えています。

 インフルエンザは飛沫感染と接触感染で拡大します。感染したら、十分に休息をとり、せきやくしゃみが出る間はマスクをして、飛沫感染を防ぎます。マスクは予防としては、あまり効果がなく、むしろ人ごみへの外出を控えるほうが安心です。外出から戻ったら、手洗いを十分に行って接触感染を防ぎましょう。(談)