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管理職こそ、「複業」で成長できる

田中:「複業」は、若者に流行っているお小遣い稼ぎでは決してなく、管理職世代のキャリアのアップデートにこそ効くのかもしれませんね。

 管理職がどういう変化を遂げようとしているか、自己分析から始めて、部下の変化にも伴走していく。そんな上司・部下の関係性が、これから求められる一つのモデルとなりそうですね。SNS(交流サイト)による情報共有・発信の影響力が大きく、個人の挑戦が可視化される時代だから、輝く上司はより輝いて見えます。

 いくつになっても引く手あまたの人材になるだけでなく、管理職世代が組織の外に目を向けて、新しい経験にどんどん挑戦して変化することが、組織成長にもつながります。

西村:ソフトバンクのように、社員が組織の外でも発揮できる、市場価値のあるスキルを評価して、社内講師として活躍する場を提供する企業も出てきています。「複業」の第一歩を支援する仕組みですね。そういう仕組みづくりが企業価値の向上にもつながると考えているんです。

 個人の自己成長機会を組織の枠を超えて考える先に、企業の成長もあると期待できると思います。