世界では風力先行

 世界の状況は全く逆だ。世界の風力発電は、2014年末に累計で約370GW(3億7000万kW)に達し、その発電量は世界の総電力需要の4%を賄った。2014年の1年間の増加は51GWに上っている。

 対する世界の太陽光は、2014年末時点の累計導入量約178GWで、風力の半分弱。さらに設備利用率が風力の半分程度なので、世界の総電力需要に占める割合は、風力の半分の半分。つまり約1%であった。世界では、再エネの主役は風力なのだ。

 風力では、2014年末時点での累計導入量トップは中国で約115GW、2位がアメリカで66GW、3位がドイツで39GWであった。日本はどうかというと、2.9GW(290万kW)でずっと下の方にいる。総電力需要に占める比率が一番高いのはデンマークで実に40%を風力で賄う。

 日本は風力では後進国だが、太陽光では上位にいる。2014年末時点での累計設置容量トップはドイツで約39GW、2位が中国で28GW、日本は3位で23GW。年間導入量では、中国が10GW(1000万kW)以上でトップ、日本は約9.3GW(930万kW)で2位であった。太陽光発電の比率が高いのは、イタリア(7.9%)とドイツ(7.0%)。日本は約2.5%程度であったと推定される。

 さて、このように世界では、「1に風力、2に太陽」という具合だが、この状態がずっと続くわけではないだろう。2015年の新規設置容量は、太陽光が約55GW程度と推定され、風力をわずかながら上回ったようだ。その理由として、太陽光発電のコストが下がり続けていること、さらには、風力発電に適した土地が少なくなってきていることなどが挙げられる。

 従って、発電量ベース(kWh)では、設備利用率が違うので、当分は風力中心だが、発電量能力ベース(kW)では、太陽光が急速に追い付きそうだ。