GMが今年のデトロイトモーターショーで発表した大型の新たなピックアップトラック「シボレー・シルベラード」は、同社の利益率アップに大いに貢献しそうだという(写真:ロイター/アフロ)

 米自動車最大手ゼネラル・モーターズ(GM)は1月20日、北米国際自動車ショー(通称デトロイトショー)で馬小屋かと思うほど大型の新しいピックアップトラック「シボレー・シルベラード」(2018年末発売予定)を披露した。何が目新しいのか疑問に思うかもしれないが、その発表はGMの驚くべき復活を浮き彫りにした。

2017年10~12月期は過去最高益を記録する見込み

 よいニュースは、ピックアップトラックの売れ行きが業績を大きく左右するGMにとって、シルベラードの利益率が著しく高いことだけではない。デトロイトショーと同時にGMが開いた投資家向け説明会で、メアリー・バーラ最高経営責任者(CEO)がはつらつとした振る舞いを見せたことから、GMが2月6日に発表する2017年10~12月期の決算は過去最高益を記録する公算が大きい。

 さらに、世界のあらゆる大手自動車メーカーは今後、極めて厳しい難局に直面することになるが、GMにとってシルベラードなどのモデルによって稼いだ利益は、その試練を乗り越えるうえでも助けになる。

 既存の自動車メーカーにとって、内燃機関を搭載したクルマの販売という従来からのビジネスで好調を維持することは課題の1つだ。同時に、1世紀も続いた事業モデルを覆しかねない電気自動車(EV)と自動運転車(AV)の到来に備える必要もある。

 ほんの最近まで、GMや同業他社は絶滅に向かっているかのようだった。米グーグルの親会社米アルファベットや米ウーバーテクノロジーズなどが自動車業界に積極的に参入し、自動運転のためのソフトウエアの開発競争を繰り広げる一方、「クルマを所有する」という概念を廃れさせるような配車や相乗りのサービスを提供し始めたからだ。

 2017年4月には、年に何百万台も出荷するGMは時価総額で、高級EVを年間数万台しか生産しない米電気自動車のテスラ・モーターズに抜かれた。