他社と被るのはイヤ

 ボックスアート(パッケージに印刷するイラスト)にもこだわり抜いた。スター・ウォーズ関連商品を発売する場合、ルーカスフィルムが用意したスタイルガイド(デザイン集)から画像を選び、パッケージのデザインに使うことができるが、バンダイでは新たにオリジナルイラストを描き下ろした。「作画はイラストレーターの天神英貴さんに依頼。とても、いいものに仕上がったと自負しています。ルーカスフィルムのスタイルガイドの素材を使うと、他社の商品と被る可能性がある。ボックスアートは商品の顔であるばかりでなく、当社の顔にもなりますから、独自で作りたかったんです」(福地氏)。

他社と違いを出すために、ボックスアートにもオリジナルイラストを採用した

 こうして完成した「スター・ウォーズ プラモデルシリーズ」はファンの心をしっかりつかんでいる。だが、2014年11月の発売前には、スター・ウォーズのコアなファンから不安視する声が聞こえてきたという。「『バンダイにはスター・ウォーズの世界を深く理解し、マニアもうならせるような商品を作るのは無理だろう』というような意見をいただきました。だが、発売後は、高い評価を頂戴した。発売前に批判的な意見を出された方からも、『発売前はああ言ったけど、とてもよかった』との言葉が届きました」(小木戸氏)。

 ネット上でも、高評価が目立つ。例えばアマゾンでは、スター・ウォーズ プラモデルシリーズへの評価は5点満点中、いずれも4~5点を獲得している。コメントも「バンダイ、ここまでやったのか!」のような好意的なものが多い。

 バンダイのビジネスにとって、スター・ウォーズのプラモデルを商品化したことによってどのようなメリットがあったのだろうか。改めて福地氏に聞いた。「スター・ウォーズは世界中で認知されているキャラクター。それを扱えることは、バンダイのプラモデルが世界で通用するのかどうかを見極めるいい機会になります。2015年12月にはアジア圏での販売の権利も取得。プラモデルがカルチャーとして定着していない国では、プラモデル市場確立のきっかけになるかもしれない。業界の発展が期待できます」。

 さらに福地氏には、大きな夢がある。「スター・ウォーズが生まれた米国で、このプラモデルがスター・ウォーズの映画撮影の小道具に使われる、そんな日が来ればうれしい。この夢が実現するよう、さらに商品のクオリティーを高めていきたいですね」。

12月18日(金)18時30分 全国一斉公開
タイトルイメージ:スター・ウォーズ/フォースの覚醒
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