東京・渋谷のベンチャー企業であるKOMPEITOは、ミニ野菜をオフィスに届ける“置き野菜”サービスで伸びている。社員の健康を意識する経営者から注目を集めるこのサービスにより、地方の農家から調達した野菜の新たな販路を広げ、地方農業の活性化に結びつけている。

 東京・渋谷に本社を置くKOMPEITO(コンペイトウ)の川岸亮造社長は野菜のかぶり物がよく似合う。営業に出たり、イベントに出たりする際には真っ赤なミニトマトのかぶり物を持参し、自らの仕事をアピールし続けている。

KOMPEITOの川岸亮造社長。オフィスに野菜を届けるサービスを拡大するため、野菜のかぶり物を営業に持参する(写真:尾関裕士、以下同)

 同社が手掛ける事業は、野菜やカットフルーツなど20種類ほどをオフィスの冷蔵庫に届ける“置き野菜”サービス「OFFICE DE YASAI」だ。届け先のオフィスでは、従業員が食べたいときに冷蔵庫横の料金箱に50~100円を入れて、野菜などを購入する仕組み。届け先に設置する冷蔵庫などは必要に応じて貸し出す。

 例えば、IT企業のプログラマーのような、食事の時間も惜しいほど忙しいことがある企業の社員たちは、従来、小腹が空いたときに自席でスナック菓子やカップ麺などを食べることが多かった。

 そこで、社員の健康を重視する経営者の間で、スナック菓子などだけでは栄養が偏りがちと考えてOFFICE DE YASAIを導入するケースが増えている。こうした会社では、息抜きの時間にミニトマトやミニキュウリをポリポリとかじる社員の姿が珍しくなくなったという。