モスクワの夜景にびっくり仰天

 「フタムラさんが30年も前に見たモスクワとは、まったく変わっているからビックリしますよ!」

 出発前に、最近ロシアに行った知人からそう言われたときには、「そりゃあ、これだけ時間も経っていて、その間に社会体制も変化したのだから、当然町の様子も大きく変わっているだろう」とは思っていた。

赤の広場の北側の入口付近。地下鉄の駅の出口もこの付近にある。

 しかし、これほどまでに変わっているとは、まったく想像もできなかった。詳しくは次回紹介するが、今回は、到着した夜に見た中心部の様子をお目にかけよう。

 当日は木曜日ではあったが中心部は人でごった返しており、町のきらびやかな照明はバブル時代の日本を思い出させた。さすがに資源国だけある。石油価格が下落して経済状態が悪くなったとはいっても、資源を自国で消費する分には関係ないのだろう。

赤の広場は人で賑わっていた。ロシア語、英語、ドイツ語、スペイン語、中国語、韓国語など、さまざまな国のことばが聞こえてくるのだが、残念ながら日本語は耳に入ってこなかった。

 赤の広場の周囲は、まるでおとぎの国である。広場と建物は昔と変わりがないものの、派手なライトアップのおかげで、昔の地味なイメージはまったくない。これにはバブル世代の妻も満足げだった。私はといえば、あまりの変化を目の当たりにして、なぜかにやにやと頬がゆるんでいるのを感じていた。

 「こりゃあ、パリやローマよりずっと華やかだ!」

 この数年、たまたま両都市に行く機会を得た私は、妻に向かって偉そうに叫ぶのであった。

 翌日は、30年前の散歩と同じコースをたどり、当時と同じ場所で定点比較写真を撮影する予定である。

町の中心部にあるカフェやビール屋は、夜遅くまで若い人で賑わっていた。パラソルには「カフェ&グリル」と書かれている。
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「東海道本線の駅名にある「下新庄」」とあったのは
「阪急千里線の駅名にある「下新庄」」
の誤りでした。お詫びして訂正いたします。
本文は既に修正済みです。 [2016/02/29 13:00]