ユーラシア大陸の東西を結ぶ9000キロ余りのシベリア鉄道。過去、ソ連時代の1981年と85年に2回乗った筆者が、還暦を目前にして人生3度目のシベリア鉄道に乗車。駅や車内の様子を詳しく紹介するとともに、沿線の町では30年の劇的な変化を定点写真で比較します。鉄道愛好家や旅好きに必見の写真とリポートをお届けします。
シリーズ
30年の時を超える 大人のシベリア鉄道横断記

完結
11回
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古今混在! モスクワ地下鉄巡りでフィナーレ
シベリア鉄道とロシアの旅行記、いよいよ最終回。凝った装飾で知られるモスクワの地下鉄を巡り、様々な懐かしきに出遭う。そして、街中でキリル文字の看板を楽しむ。ほどほどの便利さと刺激が共存するロシア。冒険したいおじさん、向かう…
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サンクトペテルブルクへの無謀な日帰りの旅
今回は、モスクワから、鉄道で650kmほど離れているサンクトペテルブルクへの“弾丸日帰り旅行”。最高時速250kmの特急サプサンでいざ出発。エルミタージュで新旧(?)女帝が対面し、運河めぐりを楽しみ、街中が赤く染まる夕焼…
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30年前の撮影場所を探してモスクワ散歩
とうとう、ゴールのモスクワに到着。早速、市内徘徊をスタートした。まずは、30年前の訪問時に撮影した場所を改めて訪ねてみることにした。写真を使った、昔と今の定点比較、モスクワ編である
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脳内エア吹奏楽団に出迎えられてモスクワ到着
11日間に及んだシベリア鉄道横断旅行もいよいよフィナーレ。アネゴ車掌おすすめのビミョーなお土産を購入し、私服警官の影に怯えながら懲りずに写真を撮り、ロシア鉄道の不思議に頭を悩ませ、バブリーなモスクワに到着した。
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モスクワ行き1等車の車掌さんはアネゴ肌
ノヴォシビルスクからモスクワまで、残るは約3300km。2泊3日の列車旅を1等車で優雅に楽しむ…はずだったが、アネゴ肌の元気な車掌や私服警官の登場で、いつも通り(?)、にぎやかな旅に。
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ノヴォシビルスク鉄道博物館で至福のひととき
本日はロシア第3の大都会、ノヴォシビルスクの観光だ。苦難を乗り越えて訪れた鉄道博物館で至福の時をすごし、なぜか動物園でライオンとトラのハイブリッドを見る。道中では“懐かしい顔”とも再会。日本の新幹線の“次男坊”と、ソ連建…
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保存機関車は必死に撮影も肝心の写真は撮り忘れ
ロシア版「ビジネスランチ」に笑い、駅の表示の合理性に感心し、次々現れる保存蒸気機関車を片っ端からカメラに収め、車中で大いに語り合った“旅友”の写真を撮り忘れる。そして、「シベリア乗り鉄」の道の厳しさに、喜びの武者震い。
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「イカくん」の謎とロシアのソウルドリンク
イルクーツクを離れ、ノヴォシビルスクへ。今回は始発列車。寝台も窓もキレイで気持ちいい! で、クラッシックな雰囲気の食堂車にお出かけ。ただ、そこで薦められたのは、なぜか「イカの燻製」。それも、袋入りの……。
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“シベリアのパリ”イルクーツク、30年の今昔
イルクーツクはシベリア東部最大の町で、別名「“シベリアのパリ”」。今回は実に30年ぶりの訪問である。市内をぶらぶらと歩きしながら、前回訪問時との「定点比較撮影」を実行。30年という年月は長い。だが、昔の名残も随所に残り、…
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燻製の香り漂うミニバスでバイカル湖へ
今回はバイカル湖観光。行きのバスには、なぜか燻製の香りが充満。そして、着いた先の魚市場も燻製だらけ。場末感たっぷりのバイカルアザラシの芸を楽しんだ後、フィナーレは、シベリア鉄道の旧線歩きで飾られた。湖観光なのに、やっぱり…
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バイカル湖の絶景にロシア人も総立ち
とにかく広いバイカル湖。シベリア鉄道の車窓から、ピロシキとサリャンカ、そしてビールをお供に、4時間にもわたってその姿を楽しめる
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全8回