自動運転への取り組みについて明確な戦略が見えにくかったホンダが、ついに動いた。

 ホンダの研究開発子会社である本田技術研究所と、米グーグルを傘下に持つ米アルファベットの自動運転開発子会社ウェイモは、完全自動運転に関する共同研究に向けた検討を開始した。資本提携の可能性について現時点では白紙だ。

ホンダは米サンフランシスコ北東にある巨大廃墟を使って自動運転車の実験を続けている(撮影:中田 敦)

 ウェイモは、グーグルの自動運転車開発部門が独立して12月13日に発足したばかりの新会社。独立した事業会社に移行したことから、事業化が間近に迫っているとの指摘もある。

 両社はまず、米国の公道での共同実験を念頭に置いた検討を始める。実験の対象範囲は、グーグルが既に始めている米国の4都市(カリフォルニア州マウンテンビュー、テキサス州オースティン、ワシントン州カークランド、アリゾナ州フェニックス)。ウェイモのセンサーやソフトウェア、車載コンピューターなどをホンダが提供する車両へ搭載する予定だ。

 両社の関係は今回の提携が初めてではない。

 グーグルは2014年、スマートフォンのOS(基本ソフト)であるアンドロイドを車載向けに開発する際、自動車メーカーなどと提携して新団体を設立した。メンバーとして加わったのは、米ゼネラルモーターズ(GM)、独アウディ、韓国の現代自動車、そして日本からはホンダだった。「技術力だけでなく、以前からの関係性が今回の提携検討につながっていると考えている」(ホンダ)。