人間についている菌が一番多い
また安全性と品質を高める意味合いも強い。
安藤社長は言う。「実は安全で完璧なものを作ろうとすると、一番のハザード(危険の原因)は人間。最も菌数が多いので、人間が生産にできるだけ携わらない方がいい」
ボタンを押したら、小麦粉が粉体混合され、麺機に落ち、麺機のローラーで薄く延ばされて、ウエーブをつけてカッティングされ、麺を蒸して乾燥して、カップに入れて包装されるというのが全自動でできる。
「僕は10歳からラーメンを触っていた。ラーメンを手で握って『今日は固過ぎるな』とか言って調整してきたが、今はもう触ることなんてできない。検査設備のランプがしょっちゅうピカピカ光って、厳密に菌の検査をしている」

最も優秀な人がスマートファクトリーのエンジニアに
従来は商品の違いに応じてラインを切り替えるのに時間がかかっていた。それがIoTの活用で迅速に切り替えられるようになる。
省人化を進め、工場で人はクリエーティブで付加価値の高い仕事を担うという。
「工場での省人化は、人の仕事を奪うものではない。他に仕事はいくらでもある。これまで社内では開発に最も優秀な人材がいたが、今後はスマートファクトリーのエンジニアが一番上になるかもしれない」と安藤社長は話す。
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