「本物の肉」と比べるとあっさりしてる

 とはいえ、あえて意識してふた口目を食べてみると、肉と比べるとあっさりとしている。肉特有の濃厚さや臭みといったものが少ない。また、食感も通常のハンバーガーチェーンのパティと比べると、歯ごたえが弱いような印象を受けた。パティの表面には焼き色がついているが、中は赤みがかっている。焼き具合の見た目はミディアムといったところだろうか。明らかにヘルシーな印象に仕上がっていて、本物の肉のハンバーガーほどのパンチはない。

 ちなみに、あくまでこれは記者の主観であり、食の好みにはバイアスがかかっている。そのため、好みのハンバーガーの味を示しておくと、マクドナルでは基本的にビッグマックを、バーガーキングではワッパーチーズを注文する。記者はミレニアル世代ではない。試食したのは夕方4時半頃。ちょうど空腹を感じ始めていた。

 ビヨンド・バーガーのこのような味の特徴は、その成分と製造方法から来るという。まず、タンパク質はエンドウ豆から抽出。そこに、肉汁の代わりに、圧搾キャノーラ油や精製ココナッツオイル、サンフラワーを追加。鉄板で焼いたときに染み出した油は、これらの「代替肉汁」だ。

 ひき肉の食感に近づけるため、アラビアガム(アラビアゴムから抽出した食物繊維)や竹セルロース、ジャガイモのデンプンなどを足し、肉の赤味を出すために、赤カブの色素やアナトー色素(ベニノキの種から抽出)で着色する。風味や香りを出すために、酵母エキスや天然フレーバーなどを使っている。これらの成分は全て植物由来のものだ。若干弱めの食感や風味、焼いてもパティの中が赤みがかっているのは、こうした成分の特徴による。