2050年、人類のタンパク質需要は現在の約2倍になる

 欧米では健康志向や環境意識、さらには動物愛護などの観点から、肉を食べない消費者が増えている。「特に米国のミレニアル世代(1980〜2000年生まれ)にとって、健康や食の安全、環境負荷の低減、食料資源の確保、動物愛護は、商品を選択する際の重要な判断軸になっており、こうした商品にはプレミアムを払ってくれる」(三井物産のニュートリション・アグリカルチャー本部フードサイエンス第二事業室の戸谷友紀マネージャー)。

 2050年には、人類のタンパク質需要は現在の約2倍に増えると言われており、そのすべてを動物性タンパク質で賄うのはほぼ不可能とされる。三井物産では、その頃には植物性タンパク質が需要の半分近くを賄うようになるとみており、「未来の食料資源として出資を決めた」(三井物産の小西波也人・フードサイエンス第二事業室長)。

 ビヨンド・バーガーは、見た目は従来からあるハンバーガーのパティそのものだ。とはいえ、その味は食べてみなければ分からない。この度、三井物産のキッチンで、試食する機会を得た。

ビヨンド・バーガーを焼く(1)
ビヨンド・バーガーのパティを鉄板で焼くと…

 まず、パッケージから取り出して、鉄板で焼く。十分に熱した鉄板にパティを乗せると、本物の肉と同様に「ジュー」っといい音がする。ほどなくして、パティから油が染み出してきた。鉄板に接しているパティの表面には徐々に焼き色がついていっている様子だ。

ビヨンド・バーガーを焼く(2)
パティをひっくり返すと焼き色がしっかりとついている

 パティを焼いていると、微かに肉を焼いたときのような香りが漂ってくる。しかし、本物の肉を焼いているときと比べると、香りは弱いようだ。推奨されている焼き時間は片面3分。ヘラでひっくり返すと、表面にはいい焼き色がついていた。

 その後、バンズにレタス、トマト、焼いたパティを乗せてケチャップ、マスタードを付けて、ハンバーガーにして食べた。ひと口目の印象は、ふつうに美味しい。「本物の肉ではない」と聞いていなければ、これが植物性タンパク質だけで作った代替肉ということには気が付かないだろう。