東京は英国と米国を飛び出す人の受け皿になる

東京大会のガバナンスについてですが、最終的に誰が全体を取りまとめるのですか。

小池:単なる積み重ねではない方法でビジョンを持った形で進めていくということになると思います。

全体のヘッドは、誰が担うのでしょうか。

小池:経営感覚を持って進める必要があります。今はおカネと人は出すけど口は出さないという状態にあり、それが問題だと思っています。

単年度で予算を持つ感覚だとレガシー投資は難しいと思います。

小池:いい指摘ですね。各省が予算を出してきて、その積み重ねで「ここを削れ」という主計の感覚ではちょっと違うと思います。

誰が口を出すべきでしょうか。

小池:最初のスキーム作りから問題ではないでしょうか。

 例えばロンドン大会の環境のデザインをした人が、「大丈夫ですか、東京は」と聞いてきます。

 これまでの大会でも食品ロスをできるだけなくす、カーボンオフセットなどはお約束の中に入っています。その道筋が見えません。

 水素は滅茶苦茶、高くつくけど、必要なインベストメントという思想であればよいと思います。

水素などのイノベーションに関してですが、米大統領選の結果を受けて、米シリコンバレーの企業や技術者の中から今後の事業環境を憂う方々がいます。こうした方々を東京に呼び込むという考えはありませんか。

(写真:村田和聡)

小池:それはありですね。ブリクジット(英国のEU離脱)もあるので、イギリスとアメリカの方々の受け皿をどのように東京で作るかを考えているんですよ。こうした方々を呼べるだけの魅力を作ればいいのです。

金融とITの両方の人材を呼べれば活気が出ますね。カギは何ですか。

小池:税制だと思います。それと言葉。そうした流れが出来てくると、東京も一段とグレードアップすると思います。

高度なスキルを持った人材が働きやすい特区を作って、規制緩和する手がありますよね。

小池:この数日間、そればっかり考えています。他から来る可能性がありますから。