新宿本店もてこ入れ急務

 課題は、支店・地方店に留まらない。伊勢丹新宿本店、三越日本橋本店、三越銀座店の基幹3店も軒並み業績を落としている。3店舗合計で4~9月の売上高は前年同期比5.4%減、そのうち、銀座店が最も悪く8.2%減、頼みの新宿本店も5.1%減だった。金額ベースでは、新宿本店が最も大きく58億円の減少となった。

 新宿本店は衣料品のシェアも高く、衣料品の不振がそのまま業績悪化に繋がった。特にラグジュアリーを扱う4階の売り場が不振だったという。大西社長は「年齢に関係ない売り場構成をしていたが、もう少し年齢とテイストを意識したような売り場設計をした方がよいかもしれない」と、新宿店の売り場構成の変更も検討しているとした。

 2016年4月より開始した「エムアイポイント」の導入も、一時的な売り上げ減に繋がったとみる。3月以前は「エムアイカード」に新規に入会すれば、その場で割引を行っていたが、4月からはポイント還元に変更。その結果、上半期の新規入会人数が前年比で20%減ったという。

 カード会員向けのサービスが、その場の割引ではなく、ポイントをためる形になったことで売り上げが減少した影響もあるとみている。「このあたりも非常に大きかったのではないかと分析している」(大西社長)。

 2018年度に500億円としていた営業利益の目標達成時期は、2020年度へと2年、延長した。今年から来年にかけて新規事業開発やM&A(合併・買収)など新しい柱の育成も視野に入れ、抜本的な経営改革に手を付けるが、厳しい状況はしばらく続きそうだ。