トヨタは「カローラ」のPHV(プラグインハイブリッド車)を中国市場に投入することを決めている
トヨタは「カローラ」のPHV(プラグインハイブリッド車)を中国市場に投入することを決めている

 では何を売るのか。ルロワ副社長の念頭にあるのがHV(ハイブリッド車)だ。「我々はディーゼルエンジン不正の問題が出るずっと前からHVを販売している。(ルロワ副社長の出身地でもある)欧州でも最初は売れなかったが、今ではトヨタの欧州の売上高の約半分がHVだ」と話す。

 中国では国策でEV(電気自動車)の普及を急いでいることもあって、HVが脚光を浴びる場面は少なかったが、それでもルロワ副社長は「中国でもニーズはある。製品の良さを実感してもらえばもっと売れる」と強調してみせた。

 そのためにまず、力を入れるのが啓蒙活動。改めて、HVの良さを知ってもらう。そんなイベントを年20回のペースで催しているという。

 中国の新車販売台数は足元では前年実績を割り込むなど、市場拡大ペースは鈍りつつある。配車アプリが浸透する中国ではカーシェアリングサービスが立ち上がれば、「保有」から「利用」へのシフトが先進国以上に進む可能性もある。こうなれば、クルマそのものが売れないかもしれない。

 HV頼みで中国市場は切り開けるか。世界最大級の自動車メーカーにとっては負けられない戦いが続く。