リーマンショック後の半値に落ち込んだ船賃

 この数年、コンテナ船の市況は歴史的な水準まで低迷していた。足元の船賃はリーマンショック後の高値に比べて半値の水準になっている。

 市況が改善した際に、海運各社が船を増やしたために、需要に比べて供給過多になった。市況低迷の長期化は、海運業界を大きく揺さぶっている。

 8月には韓国の海運最大手、韓進海運がコンテナ事業の収益悪化などから経営破たんに追い込まれた。

 10月31日に発表した3社の決算でも、市況低迷の影響は顕著に表れた。いずれも2017年3月期の業績見通しを下方修正。コンテナ事業が大幅赤字が、収益悪化の最大の要因になった。

 ただ、統合してもコンテナ市況が回復する訳ではない。コンテナ市場の中で、日本の海運3社の世界シェアの順位は11位、14位、16位だ。

 統合しても世界6位のシェアは約7%で、マーケットに影響を与えるほどのインパクトはない。また、コスト競争力を高めたとしても、市況低迷の影響は避けられず、苦しい状況が続くと予想される。

商船三井のコンテナ船。市況が急速に悪化している
商船三井のコンテナ船。市況が急速に悪化している

次ページ 今後も貿易の伸び悩みは続く見込み