新COOとしての目標はありますか。

渡邉氏:国内のメディア事業をフックに、まだまだ国内のECと広告事業は伸ばせます。2年後の19年には、私が統括する部門の売上高を2倍にするのが目標です。

国内事業を今後伸ばしていくカギは何ですか。

渡邉氏:女性向けのメディアとして、一定のフォロワー数を確保しています。これをどう生かすかがポイントになってくるでしょう。このままメディア事業としてもそれなりに成長するでしょうが、我々の集めた資産をどう生かしていくかがチャンスでありチャレンジになります。

プラットフォームにとどまらない

やはりプラットフォームを握ることが重要だと?

渡邉氏:そうですが、メディアやデジタルプラットフォームにとどまらないようにしたい。

森川氏:我々も女性向けメディアとしてスタートしましたが、事業は派生しています。結局はお客様、クライアントが欲しいモノを女性向けではすべて用意しようとしてます。広告だけでなくEC、商品開発、国内だけでなく海外へと広げるイメージです。パーツパーツを情報とうまく組み立てて次のステージに持っていく。

C Channel CEOの森川 亮氏

次のステージの方向性のイメージを聞かせてください。

渡邉氏:あんまり話すとネタバレになってしまうけど……。ともするとオンラインはオンラインの中だけで進化しがちです。その枠に捉われず、エッセンスを抽出して違うところで展開していく感じでしょうか。「デジタルプラットフォーム」「動画メディア」といった概念でないサービス、組織に変えていきたい。

そういう意味では商品開発などの事業が重要になってきそうです。

森川氏:そうですね。今まではメディアはメディア、ECはEC、マーケティングはマーケティングと部署が分かれていました。もう少し一緒にできるのかなと。組織も含めて大きく変えていく必要があります。

海外事業の現状は。中国では5月に上海で美容ECや美容メディア関連事業を手掛けるLUCE Networksをグループ化するなど攻勢を強めています。

森川氏:我々のようなターゲットを絞り込んでいるメディアは、国内だけでは成長に限界があると感じています。とはいえ、ターゲットを広げると曖昧になってしまいます。やはり、若い女性向けにはこだわりたい。

 海外でも国や地域によって趣味嗜好が違います。今はアジア、とりわけ中国にフォーカスして展開しています。中国は広告よりもECの市場が大きい。進出を伺う日本企業も多いので、お手伝いしながら一緒に出ていくイメージです。

中国でECと聞くと競争が激しい気がします。

森川氏:中国については正直、やってみないとわからない面はあります。ただ市場は大きいので、失敗してもある程度の規模には持っていけると思っています。その規模をどこまで伸ばせるのかは市場を見極めながらになるでしょう。

 中国の若い女性は、富裕層が増えてきて「メード・イン・ジャパン」の質の高い商品が欲しい機運が高まっています。日本の商品やファッションへの関心は依然として高い。それだけでもかなりの潜在ユーザーがいます。

 特に口に入れるモノと体につけるモノへは、日本製を支持してくれます。メディアとの相性で言えば、スキンケアは有望です。具体的には日本企業と共同で中国オリジナル商品の開発を進めています。大手企業は自前で中国に進出できますが、小規模な企業は自前で出ていくリソースがない。我々が販売網を構築することで協業体制は築けます。

 共同開発をしている企業とはある程度はエクスクルーシブな関係です。「安全な日本製の商品を買うならここ」というプラットフォームを構築できれば勝機はあるはずです。