「Find X」の発売を発表したOPPO Japanの鄧宇辰社長ら

 中国のスマートフォン製造大手、OPPO(オッポ)は10月19日、旗艦機種「Find X」を日本で発売すると発表した。同機種の大きな特徴は画面周囲の枠(ベゼル)がほぼなく、全画面ディスプレーであること。米アップルの「iPhone X」もベゼルがほぼないが、ディスプレー上部にノッチ(切り欠き)があり、この部分に内向きカメラなどを配置している。

 これに対し、Find Xはノッチもない「完全な」全画面スマホだ。OPPO Japanの中川裕也プロダクトマネージャーは「視線をさえぎるものをすべて排除し、真の全画面を実現した」と話す。では自撮りなどに不可欠な内向きカメラはどこに配置したのか。

 Find Xではカメラアプリを開くと、端末上部からスライドする形で内向きおよび外向きのカメラなどが出てくる機構を採用している。撮影時のみカメラが現れる仕組みだ。

 この機構を支えるのが日本電産やミネベアミツミだ。日本電産はFind Xのスライド機構向けに、日本電産サンキョーのステッピングモーターと日本電産コパルのギアボックスを組み合わせて供給している。

 OPPOの党壮麗・海外市場プロダクトディレクターは会見で「(スライド部分には)様々なブレークスルーがある」と話した。OPPOによると、30万回の動作試験をクリアしており、1日150回カメラを使っても5年間使用できるよう設計したという。また1%の電池残量で200回のスライドが可能だ。

ノッチもない全画面ディスプレーが特徴だ。日本では11月上旬に約11万円で発売する

 中国では全画面スマホが業界の競争軸になっている。中国スマホ大手のvivo(ビボ)は既に、カメラが飛び出す全画面スマホを中国で販売。世界スマホ出荷3位(2017年)の華為技術(ファーウェイ)や小米(シャオミ)なども、同様の機構を備えた全画面スマホの発売を計画しているもよう。日本電産の関係者も「引き合いが非常に多い」と明かす。

 2019年にはほぼすべての中国メーカーが全画面スマホを出すのではとの声も上がる。中国から始まった全画面化の流れは、日本企業にも新たなビジネス機会をもたらしそうだ。