外部人材を取締役として登用したい

成長に向けて今後3年間で1兆円の投資を計画しています。

杉本:競争力を維持するには年間3000億~4000億円の投資が必要になってきます。つまり上場までの3年間で1兆円は必要になる。基本的には事業活動で得たキャッシュフローを振り向けますが、足りない部分はコンソーシアムで調達することになるでしょう。

東芝メモリは今後も、日本国内に最先端工場を維持し続けられるのでしょうか。

杉本:その質問に関しては日本に工場を持つ、持たないという視点ではないと考えています。半導体は毎年多額の投資が必要になります。研究開発を含めて投資を継続できるかどうかが重要になってくるとみています。

 サムスンのように中国にメモリー工場を建設する動きもあります。減税などは短期的にはメリットになりますが、長期的には(技術流出など)失うものも大きい可能性があります。その点は慎重に考えるべきです。

東芝メモリ買収後、つまり2018年4月以降の取締役メンバーは見えてきているのでしょうか。

杉本:執行体制については基本的に既存のメンバーでいきます。取締役メンバーには積極的に外部人材を登用したいと思いますが、どういった構成になるかはまだ決まっていません。

東芝のフラッシュメモリー事業は一連の粉飾決算で、第三者委員会の調査の対象外でした。当時すでに経営幹部だった方も東芝メモリにはいますが、信頼できるのでしょうか。

杉本:東芝メモリの元経営陣が過去どうだったかについては分かりません。ただ重要なのは、東芝メモリの経営を透明性を持ってしっかりとできるかどうか。過去についてはあまり興味がありません。重要なのは未来です。