ソニーや東芝は出展見送り

 

 これに対して、かつてのシーテックの主役だった電機大手の存在感は乏しい。ソニーや東芝が出展を見送り。パナソニックも月末の自社イベントを優先し、センシングなどの技術展示にとどまった。

 その中で気を吐くのがシャープ。15日、チューナー内蔵の8Kテレビの商品化を発表した。ただ、ある電機メーカー幹部は、「もはや電機メーカーが主役のイベントじゃないね」とため息をつく。

電機大手ではシャープが8Kテレビを発表した
電機大手ではシャープが8Kテレビを発表した

 大企業ばかりに目が向きがちだが、今回の隠れた主役はスタートアップかもしれない。大手電機が出展ブースを構える「トータルソリューション」エリアには、AI(人工知能)開発のプリファード・ネットワークスやIoT開発のオプティムが出展。開幕日の16日の基調講演にはプリファードの西川徹社長が登壇する。主催者側によるとスタートアップや大学・研究機関の出展数は162と過去最高を記録した。

プリファード・ネットワークスはソフトウエアを開発した家庭用の全自動お片付けロボットを披露
プリファード・ネットワークスはソフトウエアを開発した家庭用の全自動お片付けロボットを披露

 毎年1月に米ラスベガスで開催される世界最大の家電見本市「CES」では、世界中からスタートアップが集結し、イベントを盛り上げる大きな原動力になっている。スタートアップがイベント全体を引っ張る本当の主役になったとき、シーテックが新たな見本市の姿に生まれ変わったといえるかもしれない。